しゃべりたくなる英語クラブSOJIでは、英語劇を自作しています。
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お母さんの誕生日に、ケーキ屋さんに来たお父さんとお兄ちゃん(サク)。予約しておいたケーキはありましたが、お兄ちゃんが別のおいしそうなケーキを見つけてしまいます。
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Saku: I want to eat this cake!
サク:このケーキが食べたい!
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Daddy: Not for you. Today is mommy’s birthday.
お父さん:ダメ。今日はママの誕生日だろ。
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この次のサク(お兄ちゃん)の返事として、「しょうがないなぁ。我慢するよ。」と考えました。子どもたちが良く言いそうな表現ですよね。
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ここでタブレットを使って、グーグル翻訳で調べます。
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「しょうがない」
→ I can not be helped
→ I guss we have no choice.
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「どっちがいいの?」
「I can not be helped. は、『助けてはもらえない』だね。
I guss we have no choice. だと『ぼくたちに選択肢はないと思う』っていう意味だけど。」
「えぇ〜、どっち?」
「後の方がいい感じがする」
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続いてタブレットで調べます。
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「我慢する」
→ be patient
「我慢するよ」
→ I will endure.
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「どっちも『我慢する』って意味があるね。『耐える』とか」
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「しょうがないから我慢するよ」
→ I can’t help it, so I’ll endure it.
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「我慢するしかない」
→ I have no choice but to endure.
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「あっ、これは?これは合ってるんじゃない?」
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「お!良さそうだねぇ。これ、いいかも。」
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「but toって?」
「調べてみよう」
『せざるをえない』『〜するしかない』
「これ、いいね!」
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そこで、
I have no choice but to endure.
とすることにしました。
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『しょうがないなぁ。我慢するよ。』という子どもがよく使いそうな言葉を英語訳することができました。
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これは、文法的にいうと、but(接続詞)+to+不定詞 で、なかなか難しい表現です。でも、英会話としては簡単で使いやすそうな表現ですね。
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この英語クラブの子どもたちは、グーグル翻訳で表示されるものをそのまま鵜呑みにする訳にはいかないということを分かっています。
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似た意味の日本語をいくつか入力してみて、英語訳の候補を出して、吟味してみることに慣れてきました。
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その際に、講師である私(松浦)と小澤も加わります。なるべく子どもたちに調べさせつつ、難しいところはフォローしながら、英語劇を作っています。
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文法的に解説しようとすると難しい内容ですが、そんなことはせずに、
『我慢するしかない』
→ I have no choice but to endure.
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と、劇のセリフとして丸暗記していきます。それが日常会話として使える英語になると思うのです。